いもーれ。
はい、恒例の奄美大島遠征も第8回目となりました。
前回の第7回遠征は釣果も乏しくドラマもなかったので記事にすらしていません。
今回記事にしているということは…ついにGTが釣れたのでしょうか。釣果はいかに。
奄美大島磯泊まり遠征
そう、今回は渡船で沖磯に渡してもらい、磯で2泊するという釣りしまくりというか釣りしかすることがない追い込みをかけた遠征です。
いつもお世話になっている、あらた船長におすすめの磯に連れて行ってもらいました。
磯に到着。こんなところで泊まれるのか
ポイントは思ったよりも小さな磯で、フラットな場所がほぼない。
テントを3張持ってきたが、テントを張るような場所もない。正直2泊するのに適した場所ではない。
もちろんもっと快適に磯止まりができるポイントもあるが、GTを狙うならここが期待できると船長。
快適性をとるか釣果をとるか、それはもちろん釣果をとる。
こうして僕らの寝床が決まった。
早速上陸するとKJがいない。
しばらくして磯の陰から清々しい顔でKJが現れた。
どうやらウ○コをしていたようだ。
上陸5秒でトイレの場所が決まった。
トイレの場所はリビングのすぐ隣。
うん、いい間取りだ。
テントを張る場所がないので、タープで2晩凌ぐことにする。
どうか雨だけは降りませんように。
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磯泊の持ち物
今回の磯泊で食料以外に持って行った装備はこちら。
- 水1人8リットル
- タープ+ハーケン+ハンマー
- 寝袋
- 銀マット
- ライト類
- クーラーボックス
- 調理器具
実釣開始
時間は17時、先ずは晩ご飯と夜の打ち込み用のエサを確保する。
ライトタックルで周辺を探ると早速アカハタが釣れた。
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晩ご飯にしては小ぶりなのでリリース。
周辺を探るが釣れるのはアカハタばかり。
ジグで深場を狙ってみる。
するとズドン!
強烈なあたりだ。かなり重い。
ロッドをブチ曲げて上げようとするが、そのまま根に張りつかれてしまった。
一度根から出るもすぐに張り付かれてしまい15分ほど格闘したのちラインブレイク。
いいサイズのミーバイだったかもしれない。
晩ご飯を逃してしまった。
再度ライトタックルで探ってみると、ボトム付近でヒット。
ドラグはでないがなかなかの引き。
40センチくらいのオニヒラアジだったが足元で痛恨のフックアウト。
すっかり日が沈んだ頃、PPにもヒット。
上がってきたのはグッドサイズのミミジャー
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真っ暗な中、意外とジグでも釣れるものだ。
晩ご飯
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ミミジャーも釣れたことなので、晩ご飯の準備にとりかかる。
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さくっと捌いてお刺身に。
アタマは丸ごと極太タマン針にぶっ刺して打ち込みに。
ピトンにロッドをセットして、ヒットセンサーを取り付ける。
ちゃんと打ち込みをするのは初めてなのでドキドキ。
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とりあえず乾杯。
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魚もいいけど、やっぱり磯で食べる肉が断然うまい。
しばし団欒を楽しもうとした時
“ピヨピヨピヨ”
ヒットセンサーが鳴り響いた。
巨大魚との格闘
打ち込みの仕掛けを投入して、わずか5分。
嘘だろ!?
慌ててロッドを手に取る。
ロッドから魚の反応が伝わってくる。何かかかっている。
仕掛けはPE4号にリーダーはナイロン60ポンド。タマン針にミミジャーのアタマをかけたもの。
思い切って合わせを入れる。乗った!
それと同時にロッドがぶち曲がる。
今までに体感したことがない重量感。
ドラグはどんどん出ていく。しかもラインが根に擦れている。
やばい。少しテンションを緩めるが、そのまま根に突っ込まれラインブレイク。
僕たちはしばらく放心状態となった。足が震えている。何だったんだあれは。
GTのような走りはなかったので、アーラミーバイだろうか。夢だけが膨らむ。
再度打ち込みをするため、エサを調達する。
ジグを投げるとすぐにミミジャーが釣れた。
再度、アタマをかけて海にぶち込む。
さて、晩ご飯の続きだ。
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磯で食べる豚キムチは殺人級に上手い。
一口食べたところで、再びヒットセンターが鳴り響く。
ぶち曲がるロッドに合わせを入れる。
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GT用タックルにPE8号、リーダーはナイロン220lb。
生半可な魚には切られる心配はない。
ロッドから重量感が伝わる。だが根に潜られてしまった。テンションを緩めてしばらく待つが一向にでてこない。
巨大なウツボか?仕方なくラインを切った。
ついに巨大魚に勝利
三度目の正直。
5分ほどでヒットセンターが鳴り響く。
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GTタックルで相手に主導権を握らせないパワーファイト。多少の根ズレは気にしない。
対する相手もかなりの引きだ。間違いなく今までで1番大きい魚だろう。
リーダーが入った。同時に水面に銀色の巨体が浮かび上がる。
僕はたまらず「GTだ!」と叫んだ。
ついに夢にまで見たGTがすぐ目の前に上がってくる。完全に掴んだ勝利。
PPの目には涙が浮かんでいたに違いない。
だが、上がってきたのはサメだった。
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そう、僕たちは薄々どこがで気付いていたのかもしれない。
その正体がサメだということ・・・でもどこかでそうじゃないと願っていた。
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サメだろうが体長150センチはあろう巨大魚には違いない。
これも僕たちにとって大きな成長に繋がったファイトだった。
この日は満天の星空を見上げながら眠りについた。
爆風の夜明け
AM5時。
風の音で目が覚めた。風速10メートルはあるだろうか。
まだ目が半開きの最中、タープを支えているポールが折れた。しかしこれくらいでは動じない。
さて、朝まずめだ。
起きて1分後には釣りができる環境。最高だ。
期待が高まるが朝イチは何も起こらなかった。
エサ釣り
GTタックルをキャストし続けるのには体力と忍耐力が必要だ。
僕たちには圧倒的に忍耐力が足りない。
すぐに何か釣りたくなってしまうので、ライトタックルに逃げてしまう。
しかも、今回はオキアミとキビナゴを持ってきている
オキアミを撒き、それに同調させるように落とす。次々と何かがヒットする。
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エサ取り代表のハギだ。
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あとアイゴがめちゃくちゃ釣れる。
ライトタックルだとそこそこ引くので面白い。
オジサンが釣れたのでそのまま泳がしてみる。
時折、大物がヒットするもののライトタックルでは太刀打ちできず。
気がつけば、泳がしていたオジサンに何かが食らいついていた。
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良きサイズのアオノメハタだ。
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こんなん丸飲みしたら胃袋はち切れるんじゃなかろうか。
そんなこんなで僕たちは楽しい時間を過ごした。
激アツの夕まずめ
さて、昼寝をして場所を休ませる。
休ませた効果もあってか、ライトタックルでVJを投げてみると強烈な引きに襲われた。
ロッドがブチ曲がり、ドラグが鳴り響く。
ロッドはツララのパックロッド、ポルタメント73イヌクシュク。
この遠征にきて早々、ラインがガイドに引っかかってガイドが折れてしまったロッドだ。
ガイドが折れていようが関係ない。
魚の動きに合わせて、うまくいなしながら寄せてくる。
魚体の影が浮かび上がる。あいつだ。
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なんとも綺麗なカスミアジ。
この1匹で僕たちの士気が上がった。
各々のタックルでルアーを投げる。
少し沖で魚がジャンプしている。マグロか?
そして、すぐに僕のロッドがブチ曲がった。
あまりにも強烈な引きにドラグが出る前にラインブレイク。
その後すぐにKJからもヒットの声が。
ラインがすごい勢いででていき、ドラグ音が鳴り響く。
夕陽を背に大きな魚体が水面から飛び出した。
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シイラだ。
タックルはフエルコのXT711-SにツインパワーXD c5000にPE2号。
上手くドラグを出しながら、相手の体力を消耗させながら寄せていく。
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ジャンプする度にフックアウトしないかヒヤヒヤ。
寄せてもすぐに沖に走っていく。
ライトタックルなので、無理なファイトはできない。
10分ほどの格闘の末、ようやく体力がなくなり大人しくネットイン。
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1メートルを軽く超えた個体だ。
僕らは嬉しさのあまり拳を掲げた。
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そしてGTがヒット
すっかり陽も沈み、そろそろ晩ご飯かなと思っているところ、ついにヤツは現れた。
秘密兵器のアバラマリグを投入した時だった。
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アバラマリグとは小魚の群れを演出できるアレだ。
バス業界では釣れすぎるので、大会では使用禁止にされることもある。
暗闇の中をゆっくり引いてくると、引ったくるような激しいバイトと共にラインがどんどんでていく。
タックルはショアジギングタックル。
無理なファイトはできない。とりあえずファーストランが止まるまで待とう。
20メートルほど出されただろうか。その時ふわっとロッドのテンションが抜けた。
フックアウトだ。回収してみるとアバラマリグのスナップがびろんびろんになっていた。
そりゃそうだ。これはバス用のルアー。GTの強度に耐えられるわけがない。
今晩のおかずは海ヘビ
さて、今晩のおかずは昼に釣った海ヘビ。
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海ヘビは実はめちゃくちゃ美味いらしい。
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とりあえず皮を剥いで、内臓をとる。
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生姜と一緒に煮詰める。
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豚骨ラーメンをぶっ込んだら海ヘビラーメンの完成。
気になるお味は・・・
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こちらは磯いたる所にいる亀の手。
見た目はグロいがこれがいい酒のつまみになる。
夜の打ち込み釣り
さて、夜の部の打ち込み釣り。
切り身を付けてぶん投げると数分でヒットセンサーが鳴る。
フッキングすると乗った。
この引きはアイツだ。もう3回対峙しているので感覚で分かる。
昨日は必死のファイトだったが、一度経験すると慣れるものだ。
余裕のファイトの末、上がってきたのはやはり昨日と同様ネムリブカだった。
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夜中の嵐
今夜は風が強い。それに加え雨が降ってきた。
最悪のパターンだ。
雨を凌ぐものはタープしかない。
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タープの下はフラットな場所なんてない。
足ツボマッサージの上で寝ているような感覚だ。
しかも横殴りの雨が顔にあたり寝れない。
頑張って寝ようと目をつむる。2時間は経っただろうか。携帯を見るとまだ10分しか経っていなかった。地獄だ。こんな過酷な時間をあと何時間耐えればいいのだろか。
気がつけば雨は止み、僕たちはいつの間にか深い眠りについていた。
最後の朝まずめ
さあ、これがいよいよラストチャンス。
GTタックルを渾身の力で振り抜く。
気持ちとは裏腹にまともな睡眠も取れず体力は消耗し、かなりきつい。
しかも、この日は気温も高く快晴。眩い太陽が僕たちのHPをどんどん削っていった。
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あまりの暑さに熱中症寸前。気持ちはもう早く帰りたい。ただそれだけを思っていた。
それからは何のドラマもなく、タイムアップ。
迎えの船が来た時の安堵感はお母さんのお腹の中そのものだった。
生ビールがうまい夜
今回もGTを釣り上げることなく、遠征は終了した。
下界に戻って釣ったカスミアジとアオノメハタを居酒屋に持ち込み調理してもらう。
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シイラはデカすぎるので調理はできないということだったので、居酒屋に引き取ってもらった。
今回お世話なった居酒屋は「むちゃかな」という名瀬にあるお店。綺麗な店内で料理も美味しくおすすめ。
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磯2泊という過酷さ
今回の遠征では快適性より釣果を優先したため、睡眠の質も低かった。
それに加え日中は強い日差しが降りかかり体力を奪う。かなりハードな磯泊だった。
磯に日陰はないので、タープがなければ干からびて倒れていたかもしれない。
また、釣果が渋い時間帯も続きメンタルもやられつつあった。
それでも24時間すぐに釣りができる環境。
誰もいない孤島の開放感。
夜の打ち込みでヒットセンサーが鳴り響く期待感。
日常とは少しかけ離れた体験をすることができた。
過酷な環境ではあったが水さえあればなんとかなることも分かった。
またリベンジしたいと思う。次は1泊2日で。
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