ロウニンアジ

おさかな図鑑

ロウニンアジ(Giant trevally)

【体長】80〜100cm前後(最大170cmほど)

【釣れた場所】沖縄、奄美大島

【ヒットルアー】ミノー、メタルジグ、VJ-36など

生態

インド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布する、アジ科を代表する大型魚。

日本では沖縄や小笠原諸島などのサンゴ礁の周辺や岩礁域、沿岸の比較的浅場で多く見られる。

北限は屋久島あたりと言われていたが、高知や愛媛からはGT狙いの遊漁船がでている。海水温上昇により分布域の変化があるように思える。

肉食性で、小魚や甲殻類、イカなどを主に捕食するが、鳥まで食べてしまうのが驚き。

幼魚は河口や港湾などでよく見られ、比較的小さな群れで泳ぐことがある。一方、大型の成魚は単独、または少数で行動することが多い。

成魚は非常に遊泳力が強く、獲物を追い詰めて捕食する。ルアーへの反応もよく、トップに豪快に飛び出すバイトは、ロウニンアジ釣りの大きな魅力。

特徴

ロウニンアジの最大の特徴は、成長すると全長1mを超えるほど大きくなること。

体は側扁した頑丈なつくりで、大きな頭と口、発達した尾びれを持つ。成魚は銀灰色から黒っぽい色になり、大型個体では全身が黒く見えることもある。

英名は「Giant trevally」。釣り人の間では頭文字を取って「GT」と呼ばれ、世界中のアングラーが憧れるターゲットとして知られている。

本州の太平洋沿岸などで釣れるメッキの中には、ロウニンアジの幼魚も含まれている。南方の海で生まれた稚魚が黒潮に乗って北上し、港や河口で成長する。

しかし、ロウニンアジは暖かい海を好む魚。関東から九州以北などの沿岸にやって来た幼魚の多くは、冬の水温低下に耐えられず、越冬できない。

このような魚は「死滅回遊魚」と呼ばれる。近年は「季節来遊魚」という表現も使われている。

ただし、温排水の近くで生き残って大型に成長する例もある。

尾鷲で釣れた30cmほどのメッキ

GTフィッシングでは、大型のポッパーやダイビングペンシルを水面で操作し、魚を誘い出す釣りが人気。小さなメッキからは想像できないほどの巨体に成長することを考えると、魚の成長の面白さを感じられる。

リーフエッジでGTがヒットした時は、本当に海に引きずり込まれるかと思った。120lbのラインは簡単に切られて、大きな尻もちをついて恐怖を感じたことを覚えている。

磯やリーフエッジからGTをキャッチするのは、かなりの難易度だが、達成感は半端ないはず。

食べ方(美味しさ★★★★☆)

ロウニンアジは食用にもなる魚で、刺身、塩焼き、煮付け、フライなどで食べられる。

身は白身で、個体やサイズ、処理方法によって食味が変わる。鮮度よく処理したものは刺身でも楽しめるが、大型魚は身質や脂の乗り方に差があるため、加熱料理もおすすめ。

アジなのでゼイゴがある
大型は捌くのも一苦労

ただし、大型のロウニンアジはシガテラ毒による食中毒のリスクがある。毒は加熱しても無毒化されないため、大型個体を食べる場合は特に注意が必要。

食べる楽しみもある魚だが、ロウニンアジの魅力は、やはり大型魚ならではの強烈な引きと、水面を割る豪快なバイトにある。

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