タメトモハゼ

タメトモハゼ

【体長】30cm

【釣れた場所】宮古島の水路

【ヒットルアー】ジグヘッド(3g)+ワーム

特徴

ボラのような顔をした大型のハゼ。

釣り上げた時は完全に外来種と思わせる見た目と派手なカラーリングだが、鹿児島南部、沖縄に生息している魚。

静岡県でも発見された例があるが、黒潮に運ばれてきたと考えられ、一定数が生息している訳ではなさそうだ。

「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」とされており、絶滅危惧ⅠB類に分類される。

ペットとしての乱獲や生息環境の悪化が原因と考えられる。

ペットショップでは1万円以上で販売されていることも。

生態

渓流や水路など、やや狭い川に生息している。

僕が釣った時は水路の途中にあった、小さい貯水池のような場所にワームをキャストするとガツンと喰いついてきた。

警戒心が強い魚なので遠目からキャストするのがポイントかもしれない。

名前の由来

名前は平安時代の武将、源為朝(みなもとのためとも)から来ているそうだ。

為朝はタメトモハゼが最初に発見された、沖縄とゆかりのある人物。

保元の乱で敗れて伊豆大島に流刑になった為朝は、島からの脱出をこころみる。潮流に流され運を天にまかせて、たどり着いたのが沖縄の今帰仁(なきじん)。

その港は運天港(うんてんこう)と名づけられた。

そして、なんやかんやあって、為朝の子が琉球王家の始祖「舜天王」になったとも言われる伝説的な人物。

タメトモハゼは名護にある屋部川で最初に発見され、屋部川が「源為朝上陸の碑」がある運天港から近かったので「タメトモハゼ」と命名したとか。

他にも為朝から名前をつけた「タメトモマイマイ」というカタツムリもいる。

沖縄の人は為朝が好きなようだ。

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