コクハンアラ(Blacksaddled coralgrouper)
【体長】最大125cm
【釣れた場所】奄美大島、沖縄
【ヒットルアー】メタルジグ、ミノーなど
生態

サンゴ礁や岩礁域に生息する大型のハタ。
小型の個体は比較的浅い場所でも見られるが、大型になるとリーフエッジや深場の岩礁帯などに潜んでいることが多い。
魚類や甲殻類などを捕食する肉食魚で、ルアーにも果敢にアタックしてくる。
ハタ類の中では比較的泳ぎが得意で、中層あたりまでルアーを追いかけて喰いついてくることもしばしば。
ヒットすると一気に根へ突っ込むため、掛けた直後に主導権を握られると、あっという間にラインを切られてしまう。
大型のコクハンアラを狙うなら、強めのタックルで根に入られる前に浮かせることが重要。
特徴
コクハンアラといえば、成長によって大きく姿が変わるのが面白いところ。
幼魚は黄色っぽい体色に黒い斑紋が入り、シマキンチャクフグによく似た模様をしている。
テトロドトキシンだけでなく、サキシトキシンという毒も持っており、捕食対象とならない。


これは大型魚から身を守るための「ベイツ型擬態」と考えられている。
毒や攻撃力を持たない生物が、危険な生物に「見た目を似せる」ことで身を守る擬態のこと。

ノコギリハギもシマキンチャクフグのベイツ型である。
成長すると体色は大きく変化し、赤褐色~褐色の体に青色の小さな斑点が散らばるようになる。
また、胸ビレの付け根にある黒い斑も特徴のひとつ。
沖縄では「アカジン」と呼ばれることがあるが、スジアラもアカジンと呼ばれるため、釣り人の間では少しややこしい魚。

胸ビレの付け根が黒ずんでいるかで見分けることができる。

なかには褐色の個体も存在する。
大型のハタらしく、見た目も引きも非常にカッコいい魚だ。
食べ方(美味しさ★★★★★)
ハタの仲間なので、もちろん食べても美味しい。
身は上品な白身で、刺身にするとほどよい弾力があり、甘みと旨味を感じられる。
大型個体なら、刺身だけでなく、皮付きで湯引きにしたり、煮付けや鍋にしても美味しい。
特にハタ類は寝かせることで旨味が増していくので、釣ったその日に食べるより、数日熟成させてから刺身にするのもおすすめ。
沖縄では高級魚として扱われる魚だけあって、釣って楽しい、食べて美味しい大型魚。
ただし、サンゴ礁域に生息する大型のハタ類にはシガテラ毒のリスクがあるため、食べる際には地域の情報を確認した方がいい。


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