最近、流行りつつあるSUPフィッシング。
釣果が期待できるのはもちろん、カヤックとは違いフラットな板なので、立ったり、座ったり、寝転がったりといろんな姿勢がとれる為、長時間釣りをしていても疲れにくいです。
また、重量も10キロちょっとと軽い為、気軽に持ち運び遊ぶことができるのもメリット。
そんな魅力満載のSUPフィッシングを始めたいけど、どのSUPを買えばいいかわからない人も多いのでは?
今回はそんな人のためにおすすめのSUPを紹介したいと思います。
SUPフィッシングにおすすめのSUPはコレ!
SUPの選び方
まず、SUPは大きく分けて2種類、空気で膨らますインフレータブルボードと固型のハードボードがあります。
簡単にメリット・デメリットを説明
インフレータブルボード
ハードボード
インフレータブルボードでも空気圧でかなりの硬さになりますが、やはりハードボードの方がたわみは少なく、推進力はあります。ただ、インフレータブルボードもかなりの進化を遂げているので、同じ規格のボードであれば、そこまでの大差はないように思います。
また、基本的にインフレータブル・ハード共に風には弱いです。
インフレータブルSUPの選び方
簡単にインフレータブルとハードの説明をしたところで、ソルトフィッシングで使えるインフレータブルボード選び方を説明します。
SUPの長さ
まず一つの目安として長さが12ft以上あるものがオススメです。
SUPフィッシング用として販売されているモノも見かけますが、基本的に「安定感」を売りにしているモノが多いです。
正直、海で利用するなら「安定感」より「推進力」が大事です。
海では風・潮の流れがSUPに大きく影響するため、推進力がなければ最悪の場合、沖に流され帰ってこれない状況も想定されます。
僕も過去に風や潮の影響で出艇した場所に戻ることができず、仕方なく違う場所に上陸したことがあります。
「安定感」を売りにしているSUPは10ftちょっとの長さで横幅90センチ前後と幅広いものが多いです。
湖などの静水域で使用するならオススメできますが、海では風・潮の影響をモロに受けるので、あまりオススメはできません。
空気量と気圧(PSI)
もう一つ、インフレータブルボードのスペックとして大事な要素に空気量と気圧(PSI)があります。
要はどれくらいの空気をSUPに入れることができるかということです。
この気圧(PSI)の値が高いほど、ガチガチの硬さになりリジットに近い漕ぎ心地を保つことができます。
スペックとしては15PSI以上は欲しいところです。
空気を入れる際は最大気圧の8割程度(15PSIであれば12PSIくらい)に留めておくようにしましょう。
炎天下で中の空気が膨張した場合、空気をパンパンに入れているとバーストする可能性があるためです。
12PSIほど空気が入ればSUPはガチガチになり、十分使用できるレベルにはなります。
バースト防止のため自動減圧システムがついているものもありますが、個人的には不要だと考えます。
たしかにバーストの心配はありませんが、例えばSUPに空気を入れて、他の準備している間にSUP内の空気が膨張して自動的に減圧。
いざ、海に浮かべると、海水温度でSUP内の空気が冷やされ収縮した場合、気圧は下がってしまい剛性が損なわれる可能性があるからです。
この辺りは手動で管理したほうが僕はいいと思っています。
安全性
基本的に空気を入れる部屋が1つのものが多いですが、最近では2気室(ダブルチャンバー)のものもでてきました。
これは不意に海上でバーストしてしまった場合でも、1気室残るので沈むことがなく安心できる機能です。
そもそもバースト(穴あきや擦り傷が原因)しないように2レイヤー以上の丈夫な生地を選ぶのがオススメ。
固定具の充実
あとは、Dカンやバンジーコードが前後についているものがオススメ。
クーラボックスやフラッグなどの固定がしやすく、工夫次第でいろいろ応用ができます。
- 長さは12ft以上
- 最大気圧15PSI以上
- 生地は2レイヤー以上
- 不意なバーストに備えて2気室がおすすめ
- Dカンが前後にあると便利
以上を踏まえて、おすすめのSUPを紹介します。
2021年版おすすめSUP4選+1
1.NRS エスケイプ12.6
僕が愛用しているSUPの紹介をしておきます。
※僕のは2017年モデルで最新モデルには自動減圧システムが付いています。
推進力と安定感のバランスが取れ、とてもいいSUPです。
また、最大気圧も20PSIと高く余裕を保って空気を入れることができます。普段は16PSIくらいで使用しています。
独自の3レイヤー(3枚生地)構造により非常に高い強度があるので、ちょっと雑な扱いをしたり、多少岩礁に擦ってしまっても大丈夫。
結構、擦り傷がありますが今のところ致命傷はありません。
また、前後にDカンが多く付いているので、荷物の固定もしやすいです。
2.STARBOARD ツーリング デラックス ダブル チャンバー 12.6
「安全性」「剛性」「軽量性」すべてのバランスが取れたSUPです。
ダブルチャンバー(2気室)なので不意のバーストでも安全を確保できます。
このチャンバーを入れることで、たわみを1.8cm減らしハードボードに近い感覚を実現。
ダブルチャンバーの上、生地は2レイヤーを採用し、安全性と強度を確保しながらも軽量化を行い、重量は11.5kgと軽いです。
さらに、接着剤を使用せず熱圧着を採用しているので、経年劣化もしにくいです。
前年モデルからさらに溶接技術が向上し、接着剤なしにより強力な結合を可能としています。
GoProなどのアクセサリを付けることができるマウントやマグネットホルダーなんかも付いています。いろいろ応用して使えそうですね。
収納バッグにホイールが付いているのも何気に嬉しいポイント。
前後にもバンジーコードとDカンが付いているのでクーラーボックス等の固定もバッチリ。
STARBOARDは世界的にも有名なSUPメーカーですので間違いないクオリティです。
実売16万円と高額にはなりますが、予算があれば1番おすすめしたいSUPです。
3.redpaddle 12’6 SPORT
MSL融合混合気密コーティングという接着技術(熱圧着)を採用し、接着ミス・劣化を軽減。
また、このハイテク技術で約2キロの減量化に成功した、10.7kgの超軽量SUPです。
生地は2レイヤー。
ロッカー補強システムという、特許を取得しており、細い板状の補強剤を差し込むことで、かなりの剛性を確保できるそう。
実際に海で使用すると、正面から波を受けた際にSUPの先端が上下にたわんでしまい、推進力が落ちてしまいますが、それを軽減する役目を持ちます。
2021年モデルはバンジーコードがフラットになりました。
また、新機能としてスピードテールというゴム製のエッジを設けることで水の流れを良くしスピードが向上しているそうです。
収納バッグもホイール付きでしっかりしたつくり。
redpaddleも世界的に有名なSUPメーカーです。
性能は申し分ないですが、実売17万円と少し高め。軽量性とよりハードボードに近い感覚のインフレータブルSUPを探している方にはおすすめです。
4.AZTRON ネプチューン
こちらもダブルチャンバー(2気室)になっている為、万が一の海上でのバーストの際も、全体が沈むことはありません。
また、2レイヤーのPVC生地で強度をUP。
さらに経年劣化が気になる接着剤を使用せず、熱圧着方式を採用しているところもポイント。
重量は13kgとやや重め。
パドルとリーシュコードが付属しているのも嬉しいところ。
実売が10万円とリーズナブルでかつダブルチャンバーや熱圧着など、欲しい技術が搭載。
初めての1艇にはもってこいのSUPだと思います。
AQUA MARINA(アクアマリーナ)HYPER 12’6”
ダブルチャンバーにより、安全性とボードの剛性は確保。
ただし、シングルレイヤーなので、上記のSUPと比較すると生地の強度はやや劣る。
フィンが直進性に優れているレーシング用の物が標準装備なのは嬉しいポイント。
フィンでSUPの進み方はめちゃくちゃ変わります。
Dカンも前に6個、後ろに4個付いているので荷物などの固定もばっちり。
こちらも実売10万円ほどなので、初めの1艇にはおすすめ。
以上、紹介した5つのメーカーは日本代理店があるので、アフターサポートもしっかりしていて安心です。
最後に
他にもたくさんのメーカーがあり、いいSUPもあるかもしれませんが、逆に粗悪なSUPもたくさんあるかと思います。
海には危険が潜んでいますので、妥協はせずちゃんとしたモノを買いましょう。
あくまでもSUPフィッシングにはという話で、ちょっとしたレクリエーションにはいいと思います。
普段、オカッパリで釣りをしているあなた。
SUPで少し沖にでるだけで釣果は驚くほど変わります!
▲インフレータブルSUPだと、沖縄でもSUPフィッシングが楽しめちゃいます!
SUPフィッシングで楽しいフィッシングライフを送りましょう!
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