知床でカラフトマスを狙う

知床

8月下旬。

北海道のカラフトマス釣りも終わりが近づく。

2年前、カラフトマスを狙いに知床に訪れたが、すでにシーズンは終わり、アキアジ釣りにシフトした。

リベンジのため、僕は再び知床を訪れた。

カラフトマスを狙う知床遠征

今回は海でカラフトマスを狙いつつ、渓流でオショロコマやニジマスを狙う。

北海道のサケ・マス釣り

北海道では河川でのサケ・マス類の釣りが禁止されている他、シーズンには河口での釣りも禁止されているポイントも多くある。

サケ・マスとは以下の魚のことを示す

  • サケ
  • カラフトマス
  • サクラマス
  • マスノスケ
  • ギンザケ
  • ベニザケ(ヒメマス)

つまり河川で狙える魚は基本的に以下となる

  • ニジマス
  • オショロコマ
  • ブラウントラウト
  • アメマス(エゾイワナ)
  • ヤマメ(禁漁期間あり) etc.

※一部の河川によっては遊魚券がいったり釣りが禁止の区間があったりするので注意

ポイント探し

道民ではない僕からすると、土地勘もないひポイントを探すことが一苦労。

ありがたいことに、河口規制をまとめてくれいるMAPがある。

これを参考に知床半島を羅臼側からウトロ側に探っていく。

川があれば車を止めて、カラフトマスが遡上していないか覗いてみる。

河口規制が入っているサシルイ川

しかし、羅臼側はどこもカラフトマスが遡上している雰囲気がない。

時間も真昼間なので、この日は渓流でオショロコマでも狙ってみることに。

羅臼の渓流釣り

目星を付けたのは知西別川

川沿いの道を行ける所まで車で進む。

車を止めたすぐのところでルアーを投げてみる。

すると早速ヒットの連発。

15cmほどのキレイなヤマメ

こちらも15cmほどのニジマス

こちらはオショロコマ

小型ではあるが入れ食い状態。

友人はテンカラ狙っていく。

川幅もそれなりにあるのでテンカラも振りやすい。

少し深場の淵に毛鉤を流すと25cmほどのニジマスがヒットしていた。

腹を割ってみるとザリガニとクワガタを食べていた。

カラフトマス釣り

夜中3時に起床。

前日にカラフトマスの遡上を確認した、ウトロ付近の川に向かう。

4時過ぎにポイントに到着したが、河口付近はすでにアングラーがスタンバっていた。

カラフトマスは5〜20gほどのスプーンで狙うか、ウキフカセという仕掛けで狙うパターンが主流。

カラフトマスは表層を群れで回遊するので、スプーンの場合は表層をスローにただ巻きで責めるのがセオリー。

岸際まで回遊してくるので、キャストで遠投する必要はあまりない。

周りの様子を観察しながら、ひたするキャスとしてはリトリーブを繰り返す。

すると、河口ど真ん中のアングラーにヒット!

ついに回遊してきたようだ。

僕は河口から10mほど離れたポジション。

こっちまで回遊してくるチャンスは十分ある。

河口付近では次々とヒット。盛り上がりを見せている。

羨ましい。

すると、ついに僕の隣にいるアングラーにもヒット!

柔らかめのロッドで上手く魚をいなしながらファイトを楽しんでいる。

羨ましい。

だが次は僕の番だ。

心臓がドキドキしている、

ドキドキドキドキ。

くるか?くるか?

ドキドキドキドキ。

くるかくるか?

・・・・・・・こない。

隣のアングラーのスプーンは恐らく5gほどの小さめのシルエット。

僕も12gから7gにサイズを落としてみる。

ドキドキドキドキ。

くるか?くるか?

ドキドキドキドキ。

くるか?くるか?

・・・・・・・!!!

またしても、隣のアングラーのロッドがブチ曲がっている!

なんでやねん!

それから、ひたすらスプーンを投げるもヒットなし。

8時頃には河口付近にいたアングラーも仕事があるのかどんどん撤収していく。

河口真ん中のポイントに移り、その後もスプーンを投げ続けたが、一度チェイスがあっただけでヒットすることはなかった。

再び川へ

午後からは斜里町周辺の川でニジマスやオショロコマを狙ってみる。

ここではオショロコマが入れ食い。

オショロコマは絶滅危惧II類(VU)に該当する。絶滅の危機が増大している種のことだ。

今は捕獲に関して禁止の条例等はないが、今後オショロコマの捕獲が禁止になることも十分ありえるだろう。

川の隅にはヒグマ注意の看板が。

出会う確率の方が低いかもしれないがクマには十分注意してほしい。

羅臼からウトロに向かう峠でクマに出会ったが、生身だったら瞬殺される自信がある。

再びカラフトマスを狙う

翌日、夜明け前の3時頃に前日と同じポイントへ。さすがに人も少ないだろうと到着すると、河口付近にはすでに待機している人がちらほら。

4時頃から少しずつ明るくなり、キャスト開始。

渋い時間が続く…

6時頃にようやく、河口中央のアングラーにヒット。

仕掛けはウキフカセ。

それから中央付近でウキフカセをしている人にポツポツとヒット。ルアーを使っているアングラーは全然釣れていなかった。

7時頃までねばったが、僕にもヒットはなかった。

こうして僕のカラフトマス2021はヒットすらなく幕を閉じた。

カラフトマスを食う

カラフトマスが釣れないことも想定して、道の駅で購入しておいた。

お値段は1匹700円。

お腹にイクラがびっしり入っている個体を見極める。

宿に帰ってお腹を割ってみると、大量のイクラが。

筋子を取り出したらぬるま湯につけてほぐしていく。

ぬるま湯につけると白く濁ってしまった…

これがあの赤く輝くツヤツヤのいくらになるのか?半信半疑で醤油につけて翌日見てみると…

見事ツヤツヤのいくらになっていた。

これをルイベした切り身と一緒に盛り付けば親子丼の完成。

こんなん美味いに決まってるやん。

これが自分が釣った1匹ならさらに美味かったであろう…

また、来年リベンジしたいと思う。

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