奄美大島には何回通ったことだろう。
ついにSUPフィッシングでGTを釣り上げてしまった。
GTといっても15キロくらいの小さめの個体。
ただ僕にとってはメモリアルフィッシュとなる1匹だった。
釣行記録:2024/7/18-21
4日間の遠征。初日と最終日は、ほとんど移動で終わるので中2日のSUPフィッシングがメイン。
初日は古仁屋まで移動して、サウナ付きの宿でととのい明日に備える。
翌日、少し風が強いがなんとか出艇できそうな天候だ。
風裏になりそうなポイントに目星をつけ車を走らせる。
ポイントに到着したのは10時頃。
昨晩少し飲みすぎて出発が遅れたため、遅めの到着となった。
予報では風速4メートルほど。
少しやりにくいが、まあ出せるだろうというレベル。
車を降りると心地よい風が吹いている。
ざっと風速7メートルくらいだろうか。
おわった。
午後からは風が少し落ち着く予報なので、とりあえず漁港でライトゲームをしながら時間を潰す。
メッキやらイシミーバイに遊んでもらっていると、あっという間に昼を過ぎていた。
若干の二日酔いが覚め、風も落ち着いたので、いざ出艇。

早速ヒットしたのはキツネフエフキ。
ずっと釣りたいと思っていた魚なので、めちゃくちゃ嬉しい。

次にかかったのはセンネンダイ。

成熟していないのでラインが綺麗にでている。
こちらも初めて釣った魚。

こいつは、たぶんヒメイトヨリ。
まだ見たことない魚に次々と出会えるのは、奄美大島での釣りの醍醐味でもある。
一発大きなあたりがあったが、スナップを伸ばされてしまい痛感のバラし。

地形が入っているポイントなので、ドラグを強めに設定していた反面、スナップの強度が弱すぎたか…反省。
風も吹いてきたので、まだ見ぬ大物は明日にお預けして本日は終了。
GTとの遭遇
DAY3。前日の夜は、お酒をほどほどにしてサウナでしっかりととのい準備は万全。
この日も少し風があるので、選んだのは風裏になる西部のポイント。
潮通しがよく、少し漕ぐとすぐに反応がでる。

ほどよいサイズのムルーが釣れたので泳がしで大物を狙ってみる。
魚探に海底へと泳いで行くムルーの姿が映る。するとそれを目掛けて一直線に泳いでくる魚影が映った。
喰った!

竿先が海に引き摺り込まれ、SUPごと引っ張られていく。
今までにないバケモノがかかった。これがGTか!と心臓が躍る。
どれくらいラインを出されたのだろう。
どれくらいの時間が経ったのだろう。
ポンピングで巻けるタイミングでじりじりと距離を詰めたいところだが、一向に浮いてこない。
近くで漁をしていた船も様子を見に来てくれた。

気が付けば40分が経過、腕には乳酸がたっぷり溜まっている。
水深50mあたりで掛けて、ようやく20mあたりまで上がってきた。
大概の魚は水深が上がるにつれ、水圧の変化で浮袋が膨張し浮きやすくなってくるのだが、こいつは粘り強い重さを感じる。
そして、1時間ほどで上がってきたのがこいつ。

2m弱はありそうなサメ。
上げると危ないと思い、サメには申し訳ないがラインを切ることにした。
なんとなく気が付いてはいたが、何とも言えない喪失感。
気を取り直して大物を狙っていく。
手に汗を握るようなヒットはないがコンスタントに魚は釣れる。






シグへの反応は悪く、VJがいい仕事をしていた。
しかし、VJのようなソフトルアーを浅場で使うと、カワハギ系の魚がすぐにワーム部分をかじってボロボロになってしまう。
それを回避するために水深70mの少し深場を探ってみる。
あまり潮が動いていないため、VJの40g(ぱちもん)でも底が取れる。
水深が深くなると、地形の変化が少ないためポイントを知らないとなかなか魚がいない。
ようやくヒットしたのはカマス。

時刻は17時、そろそろ帰らないと沖に向けて風が強くなってしまう。
そんなタイミングでボトム付近で何やら、ヤバいやつが喰ってきた。
ドラグが止まらない。
タックルはTURARAのポルタメント73、ツインパワーSW 4000にPE2号。
周りはフラットな地形なのでドラグを調整しながら、上手くやりとりすれば取れる。
しかし、またサメじゃないかとい思いと、この間にもどんどん沖に流されている不安が。
少し強引にやりとりするが、巻いてはラインを出されるの繰り返し。
気が付けば30分が経過していた。
風は強まり、さらに焦りと不安は大きくなる。
一方、水深30m付近まで上げてくると少し軽くなってきた気がした。
これはサメじゃない…そう確信して距離を縮めていく。
20m…10m…5m…SUPの後方から銀色の個体が浮いてきた。
GTや!手の震えが止まらない。

シングルフックチューンしたVJのリアフックがいいところにガッツリかかっていた。
タモに入る大きさじゃないので、直接掴んで引きずり上げる。

このために何度、奄美大島に通ったことだろう。
思わず歓喜の雄叫びを上げてしまった。

40分のファイトでだいぶ弱っていたので、写真を撮ってすぐにリリース。
喜びに浸りたいところだが、かなり沖に流されてしまい、風も強まってきた。
腕はパンパンだが、それを感じないくらいにアドレナリンが出ていたので、パドルを必死に漕いでなんとか日が沈む頃に港に帰ってくることができた。
喜びが疲れに相殺され、無心で片付けをする。
バッテリーカバーが開いた状態のGoProをバケツの中に放り込んで水没、お亡くなりになられた。
そんなことは、どうでもよくなるくらい最高の1日だった。
タックル
ロッド:Turara ポルタメントイヌクシュク73
ポルタメント73イヌクシュクは、”すべての人力旅行者の為に”が開発テーマです。
トレッカー、チャリダー、カヤッカー、バックパッカー。 それにライダーも。
旅先でこれ一本で様々な釣りをこなすためのナンデモロッドとして楽しんでください。
感度の要る専門性の高い釣りや、巨大魚、極端に小さな魚にはたしかに役不足です。
ですが、ブルーギルからサーモンまでのような、ミドルクラスの魚に関しては、どんな釣り方でも対応できる最大公約数がコンセプト。
使い手の想像力と創造力に比例して楽しみ方も変化するでしょう。
パックロッドですが、その中では圧倒的に強い竿です。
ちょっとしたビッグベイトくらいなら、なんの問題もなくキャストできます。
適切なタックルバランスで扱っていれば、魚に折られることもないでしょう。
無論、車に積みっぱなしにしておいて、気ままに竿を出す使い方も大いにアリです。
まさになんでもロッド。この1本で小物から大物まで何でも狙えてしまう。
持っているロッドを1本しか残せない、という究極の選択を迫られたら、たぶんこのロッドを残します。

リール:ツインパワーSW 4000
強さがなければ始まらない!ツインパワーSWが貫く妥協なきタフネス。
ソルトゲーム用のリールに求められる「強さのカタチ」は実に多様だ。ハードな使用にも耐える剛性感とタフネス、海水の侵入を防ぐ強固な防水性能、そして何よりも求められるのは巻き上げのパワー。新しいツインパワーSWはインフィニティドライブ、ヒートシンクドラグなどステラSWの強さを受け継ぐ機構を惜しげもなく搭載。オーバースペックとさえ言える卓越した巻き上げ力と耐久性がもたらす圧倒的な信頼感は、ショア、オフショアを問わず一歩先を目指すアングラーを強力にサポートする。



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