ハイサイ。
やってきました沖縄。
3月も中頃、関西も春の陽気で暖かく、沖縄なんてもう常夏だろうと思って空港を出るとめちゃくちゃ寒い。
今回の沖縄は釣りがメインではなく、他の目的があった。
でも、せっかく沖縄に来たので釣りをしないと帰れない。ということで、もりもり船長に連絡をして1日チャーターすることに。
今まではルアーにこだわっていたけど、餌釣りや泳がせにも挑戦してみようと思う。
出航当日。前日はお酒をほどほどにして、体調は万全だ。
もりもり船長の船では過去に二日酔いで乗船して大ゲロを吐いた、胃液みたいに酸っぱい思い出がある。
実釣
カンパチジギング
まずはジギングでカンパチを狙ってみる。
水深は120m前後。
ボトムから100m付近まで反応があるようだ。
ジグは200gのスロージグをチョイス。
潮の流れはそれほどきつくないのですんなり着底した。
しゃくる度にガツンっと来るのではと、いい緊張感が続く。
きたっ!
早速、PPからヒットの声が。
カンパチではない根魚っぽい引きのようだ。
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いいサイズのアカジン。これは幸先が良い。
ジグをしゃくり続けるも僕にはあたりはない。
6人中、4人はジグ、2人は銅付きでキビナゴを餌に。
餌チームはちょくちょくあたりがあるようだ。
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いいサイズのアザハタ。
ジギングチームは不発。餌チームは餌を付ける作業と臭いで船酔いして脱落。
もりもり船長曰く、ジグを追いかけてきてはいるけど、喰わないらしい。
このセリフは何回も聞いた。僕たちが船に乗る時は、魚がいてもぜんぜん喰ってこない。
何度かポイントを変えるがなかなかヒットがない。
みんなのモチベーションが下がりつつある中、ようやく僕のロッドがぶち曲がった。
ジグを着底させ、3回ほどしゃくった時だった。
激しい引きは間違いなくカンパチだ。
水深100mからの巻き上げはただの筋トレ。
ヒレナガカンパチを無事キャッチ。
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この後も続くかと思ったが、それからカンパチの姿を見ることはなかった。
ポイント変えて餌釣りをしてみる。
エサ釣り
餌はオキアミとアミエビを混ぜたやつ。
着底させて、少ししゃくりを入れてカゴからエサを出すとすぐに食い付いてくる。
ウメイロやムルー、オオモンハタなど釣れる釣れる。
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最初は楽しいが、釣れすぎてだんだん物足りなくなってくる。
そもそも僕たちが狙っているのはこんな魚ではない。
あくまでもエサ釣りは泳がせ用のエサを釣るための手段。
泳がせでアーラミーバイ
ムルーを背掛けにして沈めていく。
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80号の中通し錘にタマン針の24号。
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エサはクチビ系の魚。沖縄ではムルーと呼ばれる魚だ。
ボトム付近で泳がせるとすると早速、KJのロッドがぶち曲がった。
間違いなく過去一番の引きだ。
![](https://osakanadaizukan.com/wp-content/uploads/2023/04/img_8625-1024x768.jpg)
アーラミーバイか?その場合、根に潜られないかが勝負のカギとなる。
GT用のタックルなので強気に勝負に出る。
なんとか根から浮かせることができた。もう勝負はついたも同然。
それにしても強烈な引きで、リールのハンドルがうまく回らない。
どんなバケモノが上がってくるのだろう。僕たちは、まだ見ぬ大物の姿に興奮を隠しきれないでいた。
すると、もりもり船長から「サメっぽいなー」っと嫌なワードが聞こえた。
そうだ。僕たちはどこがで薄々気付きながらもその可能性を脳内から消去していた。
さて、上がってきたのは、やはりサメだった。大きさは侑に2mを超えているだろう。
ゆっくり上がってきてサメは僕たちの姿を見て、反転。すごい勢いで走り出した。
ドラグが鳴り響くと合わせて鮫肌に擦れラインブレイク。
キャッチは出来なかったが、過去一の大物に経験値を積むことができた。
その後も泳がせでヒットはあるものの、すぐ根に潜られたり、フックアウトしたりでファイトすらさせてもらえない。
海は荒れ、雨も降り出して僕らの体力を奪っていく。
船内に避難する脱落者もでてきた。
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バケモノはいる。僕はそれを信じて過酷な環境の中、竿を出し続けた。
ボトム付近で泳がせていると、ラインを通してムルーが何かに追われ、逃げ惑っている感覚を感じた。
くる。
そう確信してロッドを力強く握りしめた。
すると、ロッドが海に引きずり込まれるようにぶち曲がった。
やばい。ひたすら綱引きに耐えることしかできない。
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もりもり船長が「根に入る前に巻いて!」っと言っているが重過ぎて巻くことができない。
幸いなことにドラグは少しずつでている程度。ここが踏ん張りどころ。ドラグを閉めて綱引きの主導権を取りに行く。
5分は経過しただろうか?腕は既にパンパン。相手も少し弱ってきたか、少し巻けるようになってきた。
ずっしりとした重量感のサメではない何かが間違いなく付いている。
ある程度巻いてくると抵抗しなくなってきた。しかし水深は80m、まだまだ油断は禁物。テンションを緩めないように注意しながら巻く。
もりもり船長が「早く上げないとサメに喰われるよ!」と急かしてくる。
心臓の音が鳴り止まない。周りの声は、ほとんど聞こえていなかった。どんなバケモンが上がってくるのだろう?そのことで頭はいっぱい。必死でリールを巻いた。
そしてついに…大きな魚影が見えた。
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KJがギャフをきめる。
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それは正真正銘アーラミーバイだった。
僕たちは高々と手のひらを合わせた。
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足の震えが止まらない。
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ずっしりとした重量感。
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計測してみると97センチ、12.7キロだった。
12.7キロ!?そんなもん?
正直20キロ以上はあるかと思ったのに…
この海には、また見ぬこれ以上のバケモノがいるのかと思うと、やっぱり釣りはやめられない。
大きくはないがアーラミーバイを釣るというひとつの目標を達成できて最高の1日だった。
捌いてたべる
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アーラミーバイはもちろん、釣った魚はしっかりと捌いて、沖縄のみんなに振る舞った。
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でかい魚はすき引きがやりやすい。
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解体は一苦労。刺身もバター焼きも絶品だった。
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